小松大さんのMSP‐V3をフィドルに使ってみた
ピックアップメーカー123sound.jpが小松大さんのアコースティック楽器用ピックアップマイクMSP-V3(新型MSP)の使用例をご紹介します。
フィドルにMSP-V3を使ったご感想 from 小松大
普段はDPAのマイクをメインで使用していますが、野外で小さなアンプから出力する場合や、ドラムやバグパイプなど音量の大きい楽器とのユニットの際、DPAでマイク録りだと十分な音量、音質が得られなかったのでMSPに興味を持ちました。
音量は十分でハウリングがしにくく、また音質もアコースティック感もあり使用用途としては大変満足しています。取り外しが容易なことも、好感でした。
フィドル用のコンデンサーマイクにプリアンプ(もしくはファンタム電源ユニット)を用意すると、金額的にもそこそこかかりますので、たまにしかマイクを使用しないヴァイオリンやフィドルの方へも十分お勧めできる製品です。
ただし、自分で楽器に取付ける事(取付け方次第ですが、磁石で挟む際にカチッと小さな衝撃が発生する事があります。)、磁石で楽器のボディを挟む事(若干ミュートされる)に抵抗がなければですが。
機材などの使用環境:
フィドルにMSPを取り付け、ARTの真空管プリアンプからミキサー、もしくはアンプに接続。主に野外演奏、もしくはドラムやバグパイプなどの音量の大きな楽器とのユニットで使用。
動画のライン録音の環境:
MSP-V3からデジタルミキサーへライン入力。EQなどの音質調整は行っていません。
*2016年12月に小松大さんよりいただいたコメント。*
Artist Biography
小松大: フィドル&ヴィオラ奏者
愛知県立芸術大学音楽学部卒業。
2004年にアイルランド音楽に出会い、2006年、3ヶ月間にわたりアイルランド、クレア州滞在しフィークル在住のフィドル奏者パット・オコナーより教えを受ける。
以降渡愛を重ねる。アイルランド在住の望月えりかとともにブラックバードミュージックを設立、2012年には愛知県長久手市文化の家主催「Irish Days 2012 ~音楽のあるくらし~」をプロデュース、大きな反響を呼ぶ。
同イベントにおいてパット・オコナー、アコーディオン奏者のオーイン・オサリヴァンと共演を果たす。
13年3月に伊勢神宮にて奉納演奏を行う。
同年7月アイルランド人ギタリスト、デイヴ・フリンと愛知、東京で共演。
同年10月、関東、中部、関西のダンサーとミュージシャンが集まった「名古屋ケーリー」を企画。
2015年は東京都千代田区役所主催国際平和交流イベント、アイルランド大使公邸、中部国際空港開港10周年コンサート、岡山市蔭凉寺、鳥取県三朝バイオリンミュージアム、鳥取市わらべ館等でのコンサートなど全国で精力的に活動を展開。
同年秋、CCE JAPAN主催ケーリーバンドコンペティションにおいて審査委員長個人賞を受賞。
2016年9月、ギタリストの山本哲也と1st アルバム「Years」をリリース。
世界の伝統音楽の中のヴァイオリンに焦点をあてたViolin Meets the Worldのシリーズを企画。
日本を代表するフィドル奏者として全国各地で演奏活動やレッスンを行っている。
アイルランド音楽への深い理解に裏づけされたリズムとリフトが際立つその演奏スタイルは定評がある。
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小松大さんの公式サイト