


わたしが演奏しているサンバやショーロのスタイルでは「高音から低音までバランスよく出て、パワーもあり、かついい感じでシャキッとしていてほしい」というのが、ひとつの理想です。打楽器的なリズムワークを中心にハーモニーを奏でるという事とメロディーを弾くという、大きく二つの側面があるので、そのサウンドバランスを求めたくなるのです。 そのサウンドをイメージしながら、MPSの取り付け位置をボディの右側半分のいろいろな位置で試してみました。 「①サウンドホール右上」「②サウンドホール右下」「③ブリッジのすぐ横~上」「④ブリッジの上」「⑤ボディ右下」 ※カヴァキーニョは基本的に抱えて弾くため、ボディ左半分は右手に当たったりして演奏しにくいのです。 結論から言うと今回試した中での取り付け位置は 「③のブリッジのすぐ横付近」が、自然な高音に中低音が足された感じになっていい感じでした。 ちなみに他の場所のキャラクターイメージは、 「①サウンドホール右上」とてもクリアなサウンドだけど線が細い 「②サウンドホール右下」より中域が足される感じ。悪くないです。 「④ブリッジの上」完全にモコモコ 「⑤ボディ右下」中低域成分が増えていく印象。 その中でもこのピックアップは、本当に数ミリ取り付け場所が 変わるだけで、本当に大きくサウンドキャラクターが変化するので それぞれの場所の特性を参考に、さらに絞り込んでいくと 自分の理想のサウンドを見つける事ができますね。 カヴァキーニョの多くは、手作りで作られているため 個体差の大きい楽器ですが、このピックアップの、 ナチュラルな特性とパワーとこのマグネット方式で 自分の好みを音を探していけるので 色々な個性のカヴァキーニョでも、自分の好きなサウンドを 生み出していく事ができそうです。
●使用機材●「ド・ソウトのカヴァキーニョ」いつも演奏時にやってるのと同じにミキサーに直接入れました。(ピエーゾの為、DI使用)
*2016年4月にだいどうじさかえさんよりいただいたコメント。*
●取付け位置による音の違い。●
ブリッジ右下 |
ブリッジ横上 |
ブリッジボディ右上 |