仲西洋子さんのMSPピックアップをハープに使ってみた
ピックアップメーカー123sound.jpが仲西洋子さんのアコースティック楽器用ピックアップマイクMSPの使用例をご紹介します。
ハープにMSPを使ったご感想-1 from 仲西洋子
使用楽器はCamacの38弦のケルティックハープです。
中型のハープになるとマイクの取り付け位置によって、
音の拾い方が全然変わるのでちょうど良い位置を探すのに時間がかかりました。
私のハープの場合は上の方へ行くほどその部分の音しか拾わなくなるので、
取り付け位置は写真のように下のホール近くにしました。
響板につけると弦を触る雑音までかなりクリアに出てしまいますので、
私の楽器では響板よりもボディの方がよいです。
磁石の方のクッション素材(※1)の有り・無しですが、
これは有りの方がかなりよく音を拾います。
少しシャリっとした音も消えて綺麗に聞こえます。
(ライン録音だとかなり鮮明に違いがわかります)
ハープは残響も多い楽器ですので、機材の調整も必要になってくるかと思いますが、
ケルティックハープでバイオリンやフルートの伴奏をする場合、
やはり多少の音負けがありますので、
アンプを使って補助をすると楽器の方も遠慮せず演奏できていいと思います。
その部分でMSPはかなり綺麗に音を拾え、見た目にもすっきりしています。
使用機材:ローランド PHIL JONESベースアンプから出力した音をカメラで集音しています。
※1:2017年8月現在に試作・考案中の新しいクッション材。今回はこれを磁石と楽器の間に挟む実験です。
*2017年8月に仲西洋子さんよりいただいたコメント。*
クッション素材の有無による違い
原音
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ピックアップを使用
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クッション素材を使用
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ライン録音
原音マイク録音
ピックアップ ライン録音
ピックアップ&クッション素材 ライン録音
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ハープにMSPを使ったご感想-2(2019年3月追加) from 仲西洋子
ハープはお客様が入る場所では想像以上に音が吸われてしまうので、このマイクは必需品になりました。
音も綺麗に拾ってくれるので、初めてのお客様にはマイクで拾ってるのがわからなかった!とおっしゃる方もおられます。
先日、私のブログのマイク紹介の記事を見て、あるハーピストの方からマイクについて質問いただき、購入されたそうです。
「ハープが1つ上位機種になったくらいいい音で拾う」とコンサートでも使われてらっしゃると報告いただきました。
小さなハープの方の方がマイクとアンプの感動は大きいように思いました。
この録音(当動画中音源の)は去年の春のものですが、ラジオ出演用にこちらのマイクで録音したものです。
低音から高音まできれいに拾っていて、アイリッシュで弾いたのですが、グランドハープのように豪華になりました。
ハープや、特にハープを使うクラシック(バロックなど)は演奏家もお客様も「生音でないと」と抵抗感がある場合が多いですが、このマイクを使って、相性のいいアンプを使うと他のアコースティック楽器ともバランスがうまくとれます。
難しいのは安定して響きを拾えるポイントがハープによって違うところですが、注意してテストすればベストポジションは必ず見つかると思います。
合わせる楽器や、演奏する場所の可能性が広がります。
*2019年3月に仲西洋子さんよりいただいたコメント。*
仲西洋子 Biography
仲西洋子:
音楽好きの家庭に育つ。大阪芸大卒。
クラシック・ジャズで活動、音連「音の和」では編曲作品も提供し、
編曲した楽曲は国内外で販売中。