<使用楽器>
お箏はくり甲を使用。琴柱は象牙。ポジショニング磁石は8mmを使用しました。
<取付け位置>
お箏の場合、磁石を取り付ける場所は、裏板の音穴(いんけつ)が一番取り付けやすいので今回もそちらに取り付けました。 取り付け位置は音穴でも竜角寄りだと、ちょうどその上あたりで弾くため箏爪のアタック音を拾いやすく、また音色が堅くてよくありませんでしたので、音穴の端の方に取り付けました。この場所が一番音色が良く拾いました。私の場合はは気にならないので、そのままマグネットを装着しましたが、強力な磁石ですので人によっては傷がつかないか気になる方もいるかもしれないと感じました。<123sound.jpスタッフより/MSPを取付ける際は、①ポジショニング磁石を楽器内部に差し入れる ②MSP本体と楽器の間に指を挟みながら磁石同士が引き合うポイントを探す ③MSP本体をゆっくり取付ける 以上3点に注意して楽器に衝撃を与えないように取付けてください。>
<感想>
お箏は撥弦楽器のため音色が伸びないのが弱点でもありますが、マイクを使えば余韻も楽しめます。今回のマイクはピックアップなので音量も安定して、余韻が綺麗に出ます。生音と明らかに違う音量で出力できるのはとてもいいことですが、奏者の技術によっては、使用が難しいのかもしれないと思いました。というのは、当然ながらしっかりと細かな音も拾うので、人によっては雑音やアタック音でさえも拾ってしまうため、ある程度の技術者が使う分には申し分ないかと思います。ズバり言ってしまえば、粗も聞こえてしまうので、上手い人向けと感じたわけです。使用にあたっては、ソロのリサイタルやライブ、アコースティック系以外の楽器との協演でどうしても音量が欲しいときに最適と思いました。私の場合は屋外のイベントで他楽器と演奏することがあり、会場の音響設備の問題で上手く音を拾えない時があるのでこちらのマイクは常備しようと思いました。場所によってはマイクを音穴に向けて上にあげていたのに下がってしまったり、ショートブームがなくて慌てたり、思ったほど音量が出なかったりと残念な演奏も経験しましたので、こういったマイクを探していう人もいるのではないかと思いました
*2016年5月に箏奏者の方よりいただいた情報。*