ウッドベース奏者のkamehiroさんのピックアップマイクMSPを使用した口コミのメイン画像

kamehiroさんのMSPピックアップV3をコントラバスに使ってみた

ピックアップメーカー123sound.jpがベーシストkamehiroさんのレビューをご紹介。アコースティック楽器用ピックアップマイクMSPの現行モデルとMSP-V3の使用比較を行っていただきました。

現行モデルとMSP-V3(新型モデル)を取付け比較演奏をしてみました from kamehiroさん

MSPの既存モデルとV3の比較演奏を行ってみました。
セッティングポジションはE弦側の駒下、バスバー付近です。
※イヤホン/ヘッドホン、またはしっかりと低音が再生できるスピーカーでの視聴をオススメします。

以下、セッティング位置を変えながらのテストに基づくインプレッションです。(★新規追加)


【ロー~ハイの特性】

超低域(ボワつく/ハウリングの元になる帯域)は現行モデルより抑えられたように感じます。
ロー〜ローミッド(各弦の開放音の基音〜第二倍音あたりの帯域)も現行モデルよりやや抑えられたように感じます。
ミドル〜ハイ(音程感を支配する帯域)は、他の帯域が引っ込んだ分前に出てきた印象です。
トレブル/プレゼンス(フィンガーノイズ、カリカリいう帯域)も現行モデルよりやや抑えられたように感じます。


【音量】

主に低域が抑えられた(ように感じる)ため、体が押し出されるような音圧感は薄くなったように思いますが
ハウリングしやすいポイントが抑えられた分アンプ側のボリュームを上げられるようになり、
結果的に音量は現行モデルより稼げるようでした。
またアンプ側のボリュームが同じ目盛りでも音程感がはっきり聞き取れるようになったため、
音量をそこまで上げなくても抜けが良くなったのではないかと思います
(ここは他の楽器と合わせてみないと分からないところですが、、、)


【音の立ち上がり~減衰までのカーブ】

元々現行モデルでも非常にナチュラルなため、そこは変わらずでした。
(立ち上がり〜減衰についてはマグネット+コイルタイプのピックアップで問題になることがありますが、
 ピエゾタイプで問題になることはほぼないため、そもそも観点としてあまり必要ではなかったように思います。。)


【その他】

ケーブルをテールピースに固定できるようになったのは素晴らしい改良だと思います。
ピエゾの性質上ケーブルが楽器に触るとノイズの原因になるので、それが回避できるのは非常にポイント高いです。


【総合的な感想】

コントラバスでの使用に関して、
現行モデルよりハウリングに強くなり、音程感が際立つようになったため、
よりライブ/ステージ向けになったように感じました。
逆にハウリングの心配がなく、ケーブルの取り回しも問題にならず、
かつ極力生音(あるいはマイク録り)に近づけたいような現場では
現行モデルのMSPを選択するケースもあるかと思います。


【ポジションを変えながらのテスト】


ピックアップマイクMSPの新・旧比較使用実験グラフ

【今回のテストについて】

今回テスト中にG弦が切れるというアクシデントがあったためE〜D弦のみでのテストになってしまいました。

動画編集のほか、ライン録音を元に周波数特性の調査を行いました。
全く同じ弾き方とはいかず厳密な実験ではありませんが、
同じ位置にセッティングして同じ音を弾いた箇所を元に分析を行いました。
1音ではなく、D線・A線・E線の開放音をつなげて解析していますので
多少は演奏のバラつきを緩和できていると思います。
各ポジションで共通して見られる傾向として、
以下の帯域が現行モデルより新モデルで抑えられているように思います。
・100Hz以下の帯域
・800-900Hzあたりの帯域
・1.2k-1.5kHzあたり(ここは顕著ではありませんが、、)
それぞれ、上記感想の
超低域〜ロー〜ローミッド、フィンガーノイズの帯域あたりに該当するかな、と思います。


*2017年4月にkamehiroさんよりいただいた情報。*


kamehiroさんによるMSP現行モデルの詳しいレビューは★コチラ★

Artist Profile

kamehiroさん略歴

kamehiro: ベーシスト/エンジニア


【link】

ダブルベース奏者kamehiroさんのブログ ウッドベース奏者kamehiroさんのツイッターアカウント

kamehiroさんによるMSP現行モデルの詳しいレビューは★コチラ★

        

Other

【MSPピックアップマイクをコントラバスに使用した演奏動画】

MSPとは

磁石で取り付けるマグネティックマイク

マグネットサンドイッチドピックアップ、通称MSP(エムエスピー)。磁石で簡単に取り付けられる、国内・国際特許取得済の新しいタイプのコンタクトピックアップです。電池のいらないパッシブタイプのマイク。ピエゾとは思えない自然な音を実現できます。

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楽器を傷つけずに取り付け可能

磁石で楽器のサウンドボードをはさむだけで簡単に取り付けられます。楽器に穴をあける必要も特別な工具も必要ありません。粘着で楽器を汚すこともありません。届いたその日に取り付けができ、いらない時には外せるので、お手持ちの複数の楽器に使いまわせます。

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好みの音を探せる

MSPは取り付けた位置の音の響きをとりますので、取り付け位置が数ミリ変わるだけでも違う音色を楽しめます。様々な取り付け位置をお試しいただき、お気に入りの音色を見つけてください。お客様の使用例は下記リンクよりご覧いただけます。

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自然な音色

強力なネオジム磁石でピックアップを押圧することで、サウンドボードの響きをダイレクトにとることができます。これが123sound.jpの特許技術。楽器を傷つけず固定するだけでなく、個々の楽器の音の個性を引き出すことができるのも魅力のピックアップです。

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