123sound.jpで大佛STRINGSの弦を扱うことになりました。しかし、ベース弦の販売は初めての事。大佛STRINGSと他弦との違いとは何か?どんな特徴があるのか?お客様それぞれに合ったベース弦を見つけていただくため、プロベーシスト中村善太さん、PAエンジニア、大佛STRINGSの大佛さんにご協力いただき今回のテストを行う事にしました。 |
比較テストの経緯
大佛(おさらぎ)STRINGS(ストリングス)
弦:大佛 BASS STRINGS / SILVER / スケール:34" / ゲージ:105,85,65,45
動画:アンプから出力された音をカメラのコンデンサーマイクで集音
大佛ストリング LIEN録音
大佛ストリング マイク録音
ベース奏者中村さんの感想:手触り、テンションはフラットでサウンドは丸みがありながら芯のある音でとてもバランスの良い弦という印象です。作りがしっかりしていてチューニングも安定しやすいです。
エンジニア・スタッフの感想:他に国産のベース弦を聞いた事がなかったので唯一なのではなかろうか?そして他の弦が機械巻きであるのに対し、こちらは手巻き。また材料にもこだわっていると聞いていたが、それがどの程度違うものなのかと楽しみに実験に参加しました。そして・・・なるほどの音でした。手巻きだからこそのバラつきのなさか、材質なのか?張ってすぐに低音から高音まで非常にまとまっていた。R&Bやブルースロック、オールディ―ズに合いそうな感触。また他の楽器に馴染ませやすそうなこの音はJポップなどでも使いやすいだろうし、Rec面でもかなり優秀だろう。メジャー有名バンドのベーシストが使用していると聞いてますが、プロが選ぶ理由はあると感じた。使えますよ。
ERNIEBALL(アーニーボール)
弦:ERNIEBALL / HYBRID SLINKY / ロングスケール / ゲージ:105,85,65,45
動画:アンプから出力された音をカメラのコンデンサーマイクで集音
ERNIEBALL LIEN録音
ERNIEBALL マイク録音
ベース奏者中村さんの感想:手触りはややザラザラでテンションもややきつめ、サウンドが特徴的で高音域が前に出てやんちゃな印象です。
エンジニア・スタッフの感想:この派手なバキバキ感。「あ~アーニーボールだ」という感じですね。ハリのある音やスラップを武器にしているベーシストには気持ちいい音だと思います。ただ寿命がなぁ・・・2週間ぐらいしたら、いきなり落ち着いた音になるイメージです。ちなみにLoが出るようになるというよりHiが出なくなる感じかな?パンチ力があるので個人的には好きなのですが、頻繁に張り替えないと持ち味を保てない弦ですよね。
ELIXIR(エリクサー)
弦:ELIXIR / NANOWEB MEDIUM #14077 / ロングスケール / ゲージ:105,85,65,45
動画:アンプから出力された音をカメラのコンデンサーマイクで集音
ELIXIR LIEN録音
ELIXIR マイク録音
ベース奏者中村さんの感想:手触りが特徴的でかなりツルツル、テンションも緩めなのでとても弾きやすいです。音色はウェッティでありながら芯のある音で好きな音ですね。
エンジニア・スタッフの感想:落ち着いたダダリオというのが個人的な印象。コーティングされているので指触りは気持ちいいが、滑る分苦手な人は苦手でしょう。ポジションチェンジがしやすいので高速演奏には向いているのではないでしょうか。張りたてのブライトさはありませんが、それでも安定した音質が、長く続くのは魅力ですよね。人気があるのも分かります。大佛ストリングスさん同様、扱いやすい音ですね。
D'Addario(ダダリオ)
弦:D'Addario / EXL165TP / ロングスケール / ゲージ:105,85,65,45
動画:アンプから出力された音をカメラのコンデンサーマイクで集音
D'Addario LIEN録音
D'Addario マイク録音
ベース奏者中村さんの感想:張りたてのバキバキ感が良い意味で無くて 手触り、音色、テンション、すべてがフラットな印象です。
エンジニア・スタッフの感想:基本となる音質・音色の特徴がないことが特徴。なるほどのスタンダートさといった所でしょうか。特に張りたてはブライトで気持ちよく、アーニーボールとは逆で1ヶ月程度でHiが落ち着きLoが出てくる感じだと思います。ベース初心者はこの弦からスタートして、各種弦へと移っていくと良いでしょう。
- 2016年9月にベーシスト中村善太氏と大佛ベースストリングスの大佛氏のご協力で行ったテスト。 -